さまざまな金融商品のなかで子供の将来のために役立つ金融商品として学資保険があります。
学資保険はどのような商品であり、子供の将来にどのような形で役に立つのでしょうか。
まず、学資保険は大学進学時など一定の時期になると、学費に充当するための保険金がおりるというタイプの金融商品です。
人生のさまざまなライフステージにおいて、大きなお金がかかる場面は多々ありますが（例えば結婚など）、各種進学もそのひとつです。

平成２２年の文部科学省の「子どもの学費調査」によると、大学まですべて公立で進学したとしても１０１８万３２４３円の教育費がかかるとのことです。
また、仮にすべて私立であった場合には、２３７３万１２４３円の教育費が必要となるということです。
もちろんこれらの学費に対して塾の費用は別途かかります。
また、医学部など学部によってはなお一層の費用が必要となります。
子供が一生懸命勉強したのに、学費を捻出できなくて将来の夢を諦めるということはとても辛いことでしょう。
そのため、学資保険は子供の将来のために非常に役立つ保険商品ということができます。

また、商品のタイプによりますが、「保障型」というタイプの学資保険の場合には、生命保険的な要素も含まれています。
そのため、例えば、お子さんが不幸にして交通事故に遭ってしまい、障害を負ってしまった場合でも、「保障型」の生命保険に加入しておけば、療養費などが支出されることとなります。
このように万一のための備えともなるのが学資保険の大きな特徴です。
ただ、このような生命保険的側面より、何よりも子供が将来、進学したくとも経済的な理由で進学できないという「悲しい事態」を避けることが可能となるのが、子供のための学資保険の極めて大きなメリットということができます。
多くの保険会社がさまざまなタイプの商品を販売していますので、資料を比較するなどしてご家庭に合うものを選ばれることが良いと言えます。