学資保険の還元率とは、保険の積み立てが終わり保険金を受け取る際に積み立ててきたお金に対してどのくらいの利率がつくかということを意味します。
一般的には返戻率と言います。
返戻率が１００パーセントを超える学資保険があるのかと問われれば「ある」というのが答えとなります。
例えば、（２０１４年７月２７日現在）で日本生命保険の「ニッセイ学資保険 こども祝金なし型」三井生命保険の「無配当型低解約返戻金型愛児進学保険　スター誕生」などは１００パーセントを超える返戻率となっています。

ただし、パンフレットやインターネットサイトなどで返戻率が１００パーセントを超えると書かれていても、すぐに額面上の説明を鵜呑みにすることはできません。
いくつか注意したい点を挙げると以下のような点を挙げることができます。
まず、学資保険の契約期間の長さなどによって返戻率は変わることには注意が必要です。
一般に保険金（満期金）の受け取りが遅くなる契約の方が返戻率は高くなります。

また、インターネットサイトを見る際の注意店となりますが、平成２５年の４月に保険料改定がありました。
この保険料改定によって多くの保険会社において学資保険の返戻率を下げる措置をとりました。
そのため、インターネットの情報が古いものであって、現在の状況とマッチしていない場合もあります。
情報をインターネットで集められる場合にはこの点にも注意したと言えます。

返戻率は支払い方法によって上がることがあるという点には注意したいと言えます。
例えば、一般的な支払い方法は月払いですが、これを年払いとすると保険料が下がります。
その結果、保険料の支払総額が少なくなることから返戻率を実質的に上げることが可能です。
また、可能な場合には、契約時に全期前納（すべての保険料を支払ってしまう）ことにより、保険料がグンと安くなり、その結果、返戻率が極めて高いものとなります。
可能であれば全期前納ができれば、実質的な返戻率は跳ね上がり大変お得と言えます。