「こどものための保険」についての情報を集めていると、「学資保険」や「こども保険」といった名前の商品をよく目にされるかと思われます。
しっかりと保険を選ぼうとされている方であるほど、この２者の違いが一体何なのであるかが気になってしまわれるのではないかと思われます。
学資保険とこども保険は一体どのような違いがあるのでしょうか。

基本的には、両者においては厳密な区別はされていないということができます。
例えば、商品によっては「学資保険（こども保険）」のように記載されている商品もあり、言葉のイメージによって使い分けているに過ぎないケースも数多くあります。
ただ、厳密に言うと、学資保険は、貯蓄型の保険商品であり、将来のお子さんの進学費用の捻出を目的とした商品を指し、一方でこども保険はお子さんに死亡や障害などの不測の事態が生じた際にその損失をカバーすることを目的とした保険ということができます。
つまり、「こども向け生命保険」がこども保険ということになります。

しかし、このような厳密な区別をしている商品はあまりなく、言葉のイメージ・語呂などによって学資保険とこども保険の言葉は混同して使用されている状況であるということができます。
この学資保険とこども保険について、大切なことは、言葉の表現よりもどのような目的のために作られている商品かを商品説明などから理解するということです。
つまり、将来のお子さんの学資の貯蓄を目的としているものであるのか、それとも、お子さんの死亡・障害などの場合への備えをメインとしたものであるのか、さらにその混合であるのか（いわゆる「保障型」の商品）をしっかりと見極めることが大切ということができます。

なお、学資保険ないしこども保険は、一般的には貯蓄型としての学資捻出を目的としたものが多い傾向にあります。
名称を基準とする場合には、商品の傾向としては厳密な意味での学資保険であることが多いと言えます。